“頬桁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほおげた55.0%
ほゝげた25.0%
ほほげた12.5%
ほうげた7.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その朝、態度がけしからんと云って、一青年の頬桁ほおげたを張り飛ばした教官は、何かまだ弾む気持を持てあましているようであった。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
どうでもお胸が晴れぬとあれば、殿さまの御名代ごみやうだいにこの奴が、女の頬桁ほゝげたふたつ三つ殴倒はりたふして、それで御仕置はお止めになされ。
番町皿屋敷 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
彌次馬の聲援、畢竟は我が味方と、芳は勇み立つて、無手むずと對手の襟髮を掴むや、馬手めての下駄は宙を飛んで、その頬桁ほほげたを見舞はんとす。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
伯母さん止めずに下されと身もだへしてののしれば、何を女郎め頬桁ほうげたたたく、姉の跡つぎの乞食め、手前てめへの相手にはこれが相応だと多人数おほくのうしろより長吉、泥草履つかんで投つければ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)