“頬骨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほおぼね78.3%
ほゝぼね15.2%
ほうぼね4.3%
ほほぼね2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見違えるほど痩せ細って、頬骨ほおぼねとがり、目は青隈あおぐまをとったよう、眉間みけんにも血、腕にも血、足にも血……。ふた目とみられぬ姿である。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両頬は深く落ちけて、眼は窪み、頬骨ほゝぼねばかりがいやが上に高く、常には外して居る総入歯を、御飯の時などにめて、入歯をして居る者がよくする様に
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
何の用意もなくおいしよ、よし来たと身がるに敷居を飛こゆる時、この二タまた野郎やらう覚悟をしろ、横町のつらよごしめただは置かぬ、誰れだと思ふ長吉だなまふざけた真似をして後悔するなと頬骨ほうぼねうち
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その男は、盲縞めくらじまのつかれたあわせに、無造作に帯を巻きつけ、よもぎのような頭の海風かいふうに逆立たせて、そのせいか、際立って頬骨ほほぼねの目立つ顔を持った痩身そうしんの男であった。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)