“蓬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よもぎ79.6%
おどろ10.7%
おど1.9%
ほう1.9%
きたな1.0%
くさ1.0%
ほお1.0%
ほほ1.0%
もちぐさ1.0%
ヨモギ1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日学校の付近の紅梅をえがいてみたが、色彩がまずいので、花が桃かなんぞのように見えた、嫁菜よめなよもぎ、なずななどの緑をも写した。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
冬とは云ひながら、物静に晴れた日で、白けた河原の石の間、潺湲せんくわんたる水のほとりに立枯れてゐるよもぎの葉を、ゆする程の風もない。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「伊吹のよもぎを、春に刈って、夏に干して、秋から冬にもぐさにして、それから垂井たるいの宿場で、土産物みやげものにして売るのです」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思わず、忍音しのびねを立てた——見透みすかす六尺ばかりの枝に、さかさまに裾を巻いて、毛をおどろに落ちかかったのは、虚空に消えた幽霊である。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この中老漢、身には殆ど断々きれ/″\になつた白地の浴衣ゆかたを着、髪をおどろのやうに振乱し、恐しい毛臑けずねを頓着せずにあらはして居るが
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
髪をおどろに被ったかしらって、
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
驚きしも宜なりけり、蒼然として死人に等しき我面色、帽をばいつの間にか失ひ、髮はおどろと亂れて、幾度か道にてつまづき倒れしことなれば、衣は泥まじりの雪によごれ、處々は裂けたれば。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
驚きしもうべなりけり、蒼然として死人に等しき我面色、帽をばいつの間にか失ひ、髪はおどろと乱れて、幾度か道にてつまづき倒れしことなれば、衣は泥まじりの雪によごれ、処々は裂けたれば。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
女亭主かみさんほうけた髪を櫛巻くしまきで、明窓あかりまどから夕日を受けた流許ながしもとに、かちゃかちゃと皿を鳴して立働く。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
コスモスに句をいそがるる別れかな ほう
南画を描く話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
果せるかなくだんの組はこの勝負にきたなき大敗を取りて、人も無げなる紳士もさすがに鼻白はなしろみ、美き人は顔をあかめて、座にもふべからざるばかりの面皮めんぴかかされたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「何かお慰みにと、初春はるくさなど探させました。甘味は干柿の粉を掻き溜めたもの。甘葛あまずらとはまた風味もかくべつ違いますので」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藤原経邦の如きに至っては、はじめ快飲を示していたけれど、とうとう心身共にほおけてしまい、げろを吐いて窮声喧々という有様だ。
酒渇記 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
砂ぼこりふとほほけだち、
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
尤も、草餅と言つても、もちぐさのたりない都では田舍で食べるほど青いシコ/\としたのは出來ません。
スギ」「ハギ」「ヤナギ」「ヨモギ」「過ぎ」などの「ぎ」には(乙)類の文字を用いて
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)