“河原蓬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわらよもぎ62.5%
かはらよもぎ37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同時に彼も何となく口がにくい気もちになって、しばらくは入日いりひの光に煙った河原蓬かわらよもぎの中へたたずみながら、艶々つやつやと水をかぶっている黒馬の毛並けなみを眺めていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
久しぶりの血腥ちなまぐさい騒ぎに、ひまな公卿の牛車までが見物に来た。そしてその柳のすぐ下に、もう十年の昔となって、河原蓬かわらよもぎにつつまれている平治の乱の首塚にも目をとめた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私共の住んでゐた上田うへだの町裾を洗つてゐる千曲川ちくまがはの河原には、小石の間から河原蓬かはらよもぎがする/\と芽を出し初めて、町の空をおだやかな曲線でくぎつてゐる太郎山たらうやまは、もう紫に煙りかけてゐた。
父の死 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
河原蓬かはらよもぎ
極楽とんぼ (新字旧仮名) / 野口雨情(著)