うるほひのない生活は死灰である。人生は死灰ではなかつた。 民謡は、ただちに民衆と握手し、民族生活の情緒をつたふ唯一の郷土詩であり、土の自然詩である。 民衆の握手もなく、人生にもたらすうるほひもなく、郷土的色彩もなき作品は、われらの欲する詩で …
著者 | 野口雨情 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 但馬山国「曠野」1924(大正13)年5月、暴風の夜「若き文化」1922(大正11)年5月、難波の鴎「婦人世界」1923(大正12)年6月、若葉の月「詩人倶楽部 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約14分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約23分(300文字/分) |