“難波”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なにわ51.6%
なんば24.2%
なには16.1%
ナニハ6.5%
ナンバ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実際、生絹はもはや難波なにわの里べで見た女とは変って、おもだち清く品は眉宇びうにあふれて青菜をあらうむかしの生絹の姿ではなかった。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
もっと幼少の頃は、女中の背に乗って、毎日々々梅田うめだ難波なんばの停車場や踏切ふみきりへ、汽車を眺めるべく、弁当を持って出張に及んだものである。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
一四あしがちる難波なにはて、一五須磨明石の浦ふく風を身に一六しめつも、行々一七讃岐さぬき真尾坂みをざかはやしといふにしばらく一八つゑとどむ。
さること有べくもあらず。古西の國よりやまとへのぼるには、すべて難波ナニハの津までは、船より物するぞ、定まれることなりける。
倭女王卑弥呼考 (旧字旧仮名) / 白鳥庫吉(著)
難波ナンバ土橋ドバシ(今の叶橋カナフバシ)の西詰に、ヽヽといふ畳屋があつた。此家は古くから、日向に取引先があつたと見えて、土橋の下には、度々日向の炭船が著いてゐたさうである。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)