難波ナニハ)” の例文
さること有べくもあらず。古西の國よりやまとへのぼるには、すべて難波ナニハの津までは、船より物するぞ、定まれることなりける。
倭女王卑弥呼考 (旧字旧仮名) / 白鳥庫吉(著)
二上山の男嶽ヲノカミ女嶽メノカミの間から、急にサガつて來るのである。難波ナニハから飛鳥アスカの都への古い間道なので、日によつては、晝は相應な人通りがある。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
二上山の男嶽ヲノカミ女嶽メノカミの間から、急にサガつて来るのである。難波ナニハから飛鳥アスカの都への古い間道なので、日によつては、昼は相応な人通りがある。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その太宰府からの音づれが、久しく絶えたと思つてゐたら、都とは目と鼻の難波ナニハに、いつか還り住んで、遙かに筑紫の政を聽いてゐたソツの殿であつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
その太宰府からの音づれが、久しく絶えたと思つてゐたら、都とは目と鼻の難波ナニハに、いつか還り住んで、遙かに筑紫の政を聽いてゐたソツの殿であつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
その太宰府からの音づれが、久しく絶えたと思つてゐたら、都とは目と鼻の難波ナニハに、いつか還り住んで、遥かに筑紫の政を聴いてゐたソツの殿であつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其には、難波ナニハにある帥の殿の立願リフグワンによつて、仏前に読誦した経文の名目が、書き列ねてあつた。其に添へて、一巻の縁起文が、此御館へ届けられたのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
二上山の男嶽ヲノカミ女嶽メノカミの間から、急にサガつて來るのである。難波ナニハから飛鳥アスカの都への古い間道なので、日によつては、晝は相應な人通りがある。道は白々と廣く、夜目には、芝草のつて居るのすら見える。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)