“飛鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あすか46.5%
ひちょう29.1%
とぶとり8.1%
ひてう8.1%
アスカ4.7%
ひちやう2.3%
ひちよう1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飛鳥あすか白鳳天平のわが仏教の黎明れいめい期には薬師信仰は極めて盛んであった。いな薬師信仰はどんな時代でも病のある限りは不滅であろう。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
すると彼は飛鳥ひちょうのように身をひるがえして、たちまち丸壜を一本買ってきて私の前に置いた。私にしたら、それは一瞬のあいだの速さだった。
軍国歌謡集 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
すると鏈鎌くさりがまの名人として、客将の間に名を知られた飛鳥とぶとり左近吾という大兵だいひょうの男が、四辺をジロリと見廻わしながら
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(かやをまじへ入れてかたちをつくる)此いたゞき大根注連だいこんしめといふものゝ左右に開たる扇をつけて飛鳥ひてうかたちを作りつける。
香具山の南の裾に輝く瓦舍カハラヤは、大官大寺ダイクワンダイジに違ひない。其から更に眞南の、山と山との間に、薄く霞んでゐるのが、飛鳥アスカの村なのであらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
それと同時どうじに、吾等われら陸上りくじやう一同いちどう萬歳ばんざいさけぶ、花火はなびげる、はたる、日出雄少年ひでをせうねん夢中むちうになつて、猛犬稻妻まうけんいなづまともに、飛鳥ひちやうごと海岸かいがんすな蹴立けたてゝ奔走ほんさうした。じつこのしまつて以來いらい大盛况だいせいけう
かぢの枕のよき友よ心のどけき飛鳥ひちようかな
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)