“大兵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいひょう65.0%
たいひょう20.0%
だいひやう5.0%
だいひよう5.0%
たいひやう2.5%
だいへう2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十太夫は大兵だいひょうの臆病者で、阿部が屋敷の外をうろついていて、引上げの前に小屋に火をかけたとき、やっとおずおずはいったのである。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
田川博士のそばにいて何か話をしていた一人の大兵たいひょうな船員がいたが、葉子の当惑しきった様子を見ると、いきなり大股おおまたに近づいて来て
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
特に新入生をいぢめさうな大兵だいひやうなものとかは、三年生と一緒に東寮に移らなければならなかつたが、私は運よく西寮に止まり、もちろん室長でこそなかつたにしろ
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
妻は尋常ひとなみより小きに、夫はすぐれたる大兵だいひよう肥満にて、彼の常に心遣こころづかひありげの面色おももちなるに引替へて、生きながら布袋ほていを見る如き福相したり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
不在證明アリバイがはつきりして居るので、三日目には許されて歸り、いよ/\主人勘十郎を怨んでゐるといふ、昔同藩の浪人者、阿星源之丞を搜すより外には無くなりましたが、この大兵たいひやうで髯が濃くて
そこで農事に委しい人を頼まうといふことになつて相馬さうま藩から二みやきんらう尊徳そんとく翁の、其頃五十餘の大兵だいへうな人)をび、伊豆の代官江川えがは氏の手附てづき河野鐵平かうのてつへいといふ人をもめした。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)