“布袋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほてい94.4%
ぬのぶくろ5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第十二「松の間」は、十六畳と二十四畳、三方正面の布袋ほていがあって、吊天井つりてんじょうで柱がない、岸駒がんく大幅たいふくがある。
「十八日。晴。朝飯より出立。よう迄小坂五六あり。当駅より人車に而布袋ほてい村迄、夫より歩行、午後一時頃味野あぢの村へ著。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
へそも見えるばかりに前も合わない着物で、布袋ほてい然たる無恰好ぶかっこうな人が改まってていねいな挨拶ははなはだ滑稽こっけいでおかしい。
紅黄録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
思懸おもいがけず、何の広告か、屋根一杯に大きな布袋ほていの絵があって、下から見上げたものの、さながら唐子からこめくのに、思わず苦笑したが、
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小道具でも、何んでもが、小綺麗になって、置床には、縁日の露店でならべて居る様な土焼の布袋ほていと、つく薯みたいな山水がかかって居た。
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それを聞くと吉次が、あ、そうじゃ、といいながら、国民服のわきポケットから小さな布袋ぬのぶくろをとりだし、
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
謙遜けんそん布袋ぬのぶくろの中へ何もかもほうり込んでしまう態度を取りにかかった。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)