“ぬのぶくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
布嚢60.0%
布袋40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
都の渾天寺こんてんじは今や工事中で、役夫えきふが数百人もあつまっている。その一室をから明きにさせて、まん中に大かめを据えた。それから又、多年召仕っているしもべ二人を呼んで、大きい布嚢ぬのぶくろを授けてささやいた。
謙遜けんそん布袋ぬのぶくろの中へ何もかもほうり込んでしまう態度を取りにかかった。世の中は無事でさえあればいというのなら、これでよかったのだ。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それを聞くと吉次が、あ、そうじゃ、といいながら、国民服のわきポケットから小さな布袋ぬのぶくろをとりだし
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)