“僕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼく73.1%
しもべ19.9%
げなん2.8%
やつがれ0.9%
0.7%
ぼか0.4%
やつこ0.2%
わたくし0.2%
あれ0.2%
こもの0.2%
しべ0.2%
わし0.2%
をとこ0.2%
アレ0.2%
クネヒト0.2%
ボオイ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
居室へやかへつてると、ちやんと整頓かたづいる。とき書物しよもつやら反古ほごやら亂雜らんざつきはまつてたのが、もの各々おの/\ところしづかにぼくまつる。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「進歩なるものは神を信じてるはずです。善は不信のしもべを持つわけはありません。無神論者である人は、人類の悪い指導者です。」
「今晩あたり来ようものなら、ひと打ちだ」と、台所のすみで鼻のさきを赤くして、おしきせの酒をちびりちびりとやるげなんもあった。
女賊記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「いやとよ大王。大王もしまこと空腹ものほしくて、食物かてを求め給ふならば、やつがれ好き獲物をまいらせん」「なに好き獲物とや。……そは何処いずこに持来りしぞ」
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ここに詔りたまはく、「吾、汝に目合まぐはひせむと思ふはいかに」とのりたまへば答へ白さく、「はえ白さじ。僕が父大山津見の神ぞ白さむ」
「だからぼかア議論してッたんだ。ダッテ君、失敬じゃないか。『ボート』の順番を『クラッス』(級)の順番で……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ここを以ちて汝が命、上とまして、天の下らしめせ。やつこは汝が命をたすけて、忌人いはひびととなりて仕へまつらむ
侍童 御方おんかたはかまかうとてはなってわせられました。とほくへはなれてゐいとおほせられましたゆゑ、わたくしはさやういたしました。
この歌は宮人曲みやひとぶり二三なり。かく歌ひまゐ來て、白さく、「天皇おほきみの御子二四同母兄いろせの御子をなせたまひそ。もし殺せたまはば、かならず人わらはむ。あれ捕へて獻らむ」
小作をしぼこものを酷使し、辛苦かえりみざる段不届き至極、しかも今回憤起の百姓、ご領主へ嘆願に赴く途次、汝の屋敷へ立ち寄りしところ、ねぎらわんとはせず無頼漢を集め、武器をもって攻撃したる段
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼等をえらびて第五の濠のしべとなせし尊き攝理は、かしこを離るゝの能力ちからを彼等より奪ひたればなり 五五—五七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わしは専門じゃないから判っ切り云えんがな、娘さんは飛んでもないことを仕出かしとる、立派に妊娠していられたものを堕胎剤を
反逆 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
マンチュアにちっしてござれ、忠實まめやかをとこもとめ、時折ときおりそのをとこして此方こなた吉左右きッさうらせう。さ、を。もうおそい。さらばぢゃ、機嫌きげんよう。
其身の皮悉くに風に吹拆フキサカえし故に、痛みて泣き伏せれば、最後に来ませる大穴牟遅神、其兎を見て、なぞも汝泣き伏せると問い給うに、兎答申さく、アレ游岐オキ島に在りて
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
「殿下の小さきクネヒトにして音楽家ムージクス……」
食後の客間では同じ長椅子に腰かけて、同じ絨氈じゆうたんの模様を踏んで、老人のために茶や煙草たばこボオイから受け次いだりした。われ/\はすぐに親しくなつた。
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)