“ぼか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
88.9%
5.6%
呆唖2.8%
謨賀2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三千代みちよの顔をあたまなかうかべやうとすると、顔の輪廓が、まだ出来あがらないうちに、此くろい、湿うるんだ様にぼかされたが、ぽつとる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
可哀そうだなあ……ぼかぁ学校なんぞへきたか無いンだけど……かないと、阿父おとっさんがポチをてッちまうッて言うもんだから、それでシヨウがないからくンだけども……
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
私の足がしきゐを跨ぐとやつと今まで呆唖ぼかされてゐた意識が戻つて来て、初めて普通の悲しさがこみ上げて来た。それで大声を出して泣き喚いた。叔母がついて来て何か解らぬ事を云つて私をなだめた。
父の死 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
願わくば、閻吒えんた羅火、謨賀ぼか那火、邪悪心、邪悪人を燃尽して、円明の智火を、虚空界に充満せしめ給え
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)