“しもべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
44.9%
下僕24.4%
下部15.3%
奴僕2.8%
奴隷2.3%
下男1.7%
1.1%
家僕1.1%
従僕1.1%
下人0.6%
(他:8)4.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秩序の監視人であり、警察の厳正なしもべであり、社会を保護する番犬である、彼ジャヴェル自身も、打ち負かされてしまった。
此貴人の使なりとて、「リフレア」着たるしもべ盾銀たてぎん(スクヂイ)二十枚入りたるふくろを我におくりぬ。
(彼は何を血迷っているのか。自分の下僕しもべであるあの小童こどもを、頭上に差し上げて、あれを一体どうするつもりだろう?)
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしなんぞも今はまだ、腰にあずさも張らぬものの、やがてはあの庭先で、箒木ほうきを取っている下僕しもべのように
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「さ、上がられい。——今日は侍どもから下部しもべまで、水分神社の雨乞い祭りの用意に出向き、屋敷は、このとおり無人の涼しさだ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あちこち、下部しもべの者を、走らせて見にやりましょう。ま、お涼やかに、冷やしうりなと召しあがって、少々お待ちなされませ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分の出たあとに夫の出たことを知らないので、妻は別に怪しみもせずにいると、やがて奴僕しもべが来て、旦那様が鏡をくれとおっしゃりますと言った。
土地のしゅうという家に一人の奴僕しもべがあった。ある日、たきぎを伐るために、妻と妹をつれて山の中へ分け入ると、奴僕はだしぬけに二人に言った。
おんみはあたかも奴隷しもべのやうなり、金銀用度も皆兄まかせにて我が所有ものといふものもなく、ただることと食ふこととに不足なさざるばかりなれば奴隷といふてもかるべし
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
奴隷しもべのすがたに身をやつし、ああ、生みの地よ、
何家どこ下僕しもべだろうか。武家の仲間ちゅうげんのようでもなし、町家の下男しもべともみえない。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄関声とでもいうのか、いつ帰っても上がりしなに先ず大声をとどろかせる。そらむこ様のお帰りと、納屋働きの下男しもべから勝手の隅にまで分るのであった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
建安の村に住んでいる者が、常に一人の小さいしもべを城中のいちへ使いに出していました。
秦進忠は若い時、なにかの事で立腹して、小さいしもべを殺しました。
忰は夢のことを思い出して、そのままに埋めて置こうとすると、家僕しもべの一人がささやいた。
黄はあらかじめ家僕しもべに言い付けて、その石の上に草をたばねて置いたのである。
裏木戸のところに音作、それと見て駈寄つて、いつまでも昔忘れぬ従僕しもべらしい挨拶。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あれだけはいつも変らぬ我々の忠実な従僕しもべだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
かゝる時は主人あるじはさらなり、下人しもべかしらたれ歎息ためいきをつくのみなり。大抵雪ふるごとに掘ゆゑに、里言に一番掘二番掘といふ。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
これをかゆとしまた鰹節かつぶし煮出にだしてもちうれば大に裨益ひえきあればとて、即時そくじしもべせておくられたるなど
(と、洛東清水寺成就院じょうじゅいんの住職、勤王僧月照げっしょうの忠実の使僕しもべ大槻おおつき重助は物語った)さて裏門から出て見ますると、その門際もんぎわに顔見知りの、西郷吉之助様(後の隆盛)が立っておられました。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ローマ帝カリグラは愛馬インシタツスを神官とし邸第ていたく僕隷しもべを附け与えた。
飾美しき「リフレア」着たるしもべ出で迎へつ。
われは家の僮僕しもべなどの如き樣して走り寄りつゝ、車より下る二人を援けんとするに、姫は我手に縋らで先づおり立ちぬ。
車はボルゲエゼのたちの前にまりぬ。僮僕しもべは我をいざなひて館の最高層に登り、相接せる二小房を指して、我行李をおろさしめき。
十六のとしから神の子基督キリスト婢女しもべとして生き通そうと誓った、その神聖な誓言せいごんを忘れた報いに地獄に落ちるのに何の不思議がある。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
家人しもべの群も多くあり、そこに、麗しく珍しき奇観もの多くあれど、
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
と、独り上機嫌になって——いや努めて機嫌よく気を取り直そうとして、れんの内から、従者しもべに任せておけばよいような事まで、自身で世話をやくのであった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)