僮僕しもべ)” の例文
車はボルゲエゼのたちの前にまりぬ。僮僕しもべは我をいざなひて館の最高層に登り、相接せる二小房を指して、我行李をおろさしめき。
われは家の僮僕しもべなどの如き樣して走り寄りつゝ、車より下る二人を援けんとするに、姫は我手に縋らで先づおり立ちぬ。
こゝにはおごそかなるよそほひしたる門者かどもり立てり。兩邊にともしびを點じたる石階を登れば、前房あり。僮僕しもべあまた走り迎へて、我帽と杖とを受取り、我が爲めに正面なる扉を排開したり。