“歎息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんそく73.3%
ためいき21.7%
なげかひ1.7%
なげき0.8%
かこ0.8%
かこち0.8%
といき0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公用こうよう私用しようを一つにするばかもないものだ。自分じぶんからこのんで、奴隷どれいになろうとしている。」と、歎息たんそくしていたこともありました。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おほはれ、左右の輪及びながえもまたたゞちに——その早きこと一の歎息ためいきの口を開く間にまされり——これにおほはる 一三九—一四一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
寄せてはかへす波のおとの、物狂ほしき歎息なげかひに。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
つねにとこしへの球の調しらべにあはせてしらぶる天使等いまだうたはざりしさきには、我に涙も歎息なげきもあらざりしかど 九一—九三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「旦那、此界隈かいわいもヒドくさびれましたよ」と老人は歎息かこちつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
かさね夫婦の語らひ迄約せし上は貴殿とても一方ならぬ御中なりとことばはしに長庵が曲輪くるわの樣子つぶさにはなし又此程は絶て遠ざかられし故小夜衣は明暮あけくれ思ひわづらひて歎息かこちうらみし事などを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
兄は歎息といきをついた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)