“歎異抄”の読み方と例文
読み方割合
たんにしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はあの『歎異抄たんにしょう』に書かれた親鸞上人しんらんしょうにんの言葉を感慨深く想い起す。「善人なおもて往来をとぐ、いわんや悪人をや」と。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
かれは、ふと、何と思ったか、このごろしばらく手にしなかった「歎異抄たんにしょう」を本立からひき出して机の上にひらいた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
しかしそれは自力作善さぜんの道徳的行為を媒介として宗教に入るということではない。親鸞しんらんが『歎異抄たんにしょう』においての善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をやという語、深くあじわうべきである。
絶対矛盾的自己同一 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)