“況”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いわ35.9%
ま25.5%
いは12.1%
いはん10.8%
いわん9.8%
まし3.3%
いはんや0.7%
まして0.3%
いわんや0.3%
まい0.3%
イハン0.3%
イワ0.3%
マシ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然るを、況(いわ)んや今隈公は余のこれに与かるを許し、諸君は甚(はなは)だこれを擯斥せず、余(わ)れ豈(あ)に微力をこの間に尽さざるを得んや(喝采)。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
況(ま)して今日の如く、在来の思想が行き詰ったかに考えられ、我々が何か新に蹈み出さねばならぬと思う時代には尚更(なおさら)と思うのである。
読書 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
同情を呈する事能(あた)はず、況(いは)んや、気宇甕(かめ)の如く窄(せま)き攘夷思想の一流と感を共にする事、余輩の断じて為すこと能はざるところなり。
一種の攘夷思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
況(いはん)や片々たる批評家の言葉などを顧慮してかかつてはいけません。片々たらざる批評家の言葉も顧慮せずにすめばしない方がよろしい。
文芸鑑賞講座 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
自由党の名士だって左程偉くもない。況(いわん)や学校の先生なんぞは只の学者だ、皆(みんな)降らない、なぞと鼻息を荒くして、独りで威張っていた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
況(まし)て市郎は、最初(はじめ)から彼(か)のお葉という女を意中は愚(おろか)、眼中にも置いて居なかったのであるが、今日の一件に出逢って聊(いささ)か意外の感を作(な)した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
婦人稀(まれ)には小児を背中(せなか)にむすびつけて押(おす)も有(あれ)ども、この小児啼(なく)ことなきも常とするの不思議(ふしぎ)なり。況(いはんや)此堂押にいさゝかも怪瑕(けが)をうけたる者むかしより一人もなし。
得ざれば汝ぢが申所は道理(もつとも)に似(に)たりと雖も親の罪を子に負(おは)すると言ふ事には成(なら)ず又罪も罪の次第に寄(よ)る況(まして)や其方は他人の養子(やうし)と成りし身(み)成(なら)ずや夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さるを俳諧を捨て詩を語れと云迂遠(うえん)なるにあらずや、答曰(いわく)(略)画の俗を去だにも筆を投じて書を読しむ、況(いわんや)詩と俳諧と何の遠しとする事あらんや(略)
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
況(まい)て教(おしえ)を承(うけ)て写(か)く者は夢路を辿(たど)る心地して困じて果はうち泣くめり云々
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
況(イハン)ヤ、人ノ性命ヲツカサドル君ト成リ、ソノ君ノ宰相、理官トナリ、政刑ノ任ニアタル者、猶更、性命ノ吟味、大切至極ナルコト、云フニモ及バザル事ナリ。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家鶏(カケイ)野鵠(ヤコク)モオノズカラ時ヲ知リ風雨ヲ知リ天変ヲ覚(サト)ル。イカニ況(イワ)ンヤ人タルモノヲヤ。豈(アニ)、天文グライヲ知ラナイデ人間トイエマスカ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
況(マシ)テ宝器什物ノ有ル可キ様無ケレバ、必ズ曝サネバナラヌト云フコトモ無ケレド、午熱烈シキ比快キ風ノ吹キ入ルヽ小楼ニ、独リ古キ櫃ドモ取出デヽ
土用干ノ記 (新字旧仮名) / 成島柳北、濹上漁史(著)