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『読書』
ふりがな文庫
『
読書
(
どくしょ
)
』
私は或は人から沢山の書物を読むとでも思われているかも知れない。私はたしかに書物が好である。それは子供の時からの性僻であったように思う。極小さい頃、淋しくて恐いのだが、独りで土蔵の二階に上って、昔祖父が読んだという四箱か五箱ばかりの漢文の書物 …
著者
西田幾多郎
ジャンル
哲学 > 東洋思想 > 日本思想
初出
「改造 第二十巻第十一号」1938(昭和13)年11月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
明
(
あきらか
)
極
(
ごく
)
僅
(
わずか
)
況
(
ま
)
尚更
(
なおさら
)
恰
(
あたか
)
粗笨
(
そほん
)
而
(
しか
)
膚浅
(
ふせん
)
蔓
(
つる
)
覗
(
のぞ
)
鑿
(
のみ
)