“尚更”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なおさら82.6%
なほさら8.7%
なおさ4.3%
なほさ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
して今日の如く、在来の思想が行き詰ったかに考えられ、我々が何か新に蹈み出さねばならぬと思う時代には尚更なおさらと思うのである。
読書 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
たゞすこ遠慮勝えんりよがちなのと、あまおほ口数くちかずかぬのが、なんとなくわたしには物足ものたりないので、わたしそれであるから尚更なほさら始末しまつわるい。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
私はまえにも云う通り中津の士族で、ついぞ自分は知りはせぬがちいさい時から叔父おじの家の養子になって居るから、その事を云うと、先生がれなら尚更なおさ乃公おれの家の養子になれ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
恋もなしにそんな老人と一生さびしく暮すことにでもなれば、尚更なほさら悲しいぢやないか。君だつてそれは悲しいに違ひないんだからね。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)