尚更なおさ)” の例文
私はまえにも云う通り中津の士族で、ついぞ自分は知りはせぬがちいさい時から叔父おじの家の養子になって居るから、その事を云うと、先生がれなら尚更なおさ乃公おれの家の養子になれ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私の生涯において忘れられない人々であった。私が成長して物事がよりはっきりと、判断することが出来るようになればなるほど、これらの人達を尚更なおさおもい起さずにいられない。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
そういう私はうかというに、努めて加工的の警句を製し、会話や作の中へ織り込んで、鬼面人をおどそうとして、いつも反対あべこべに嚇されている、慨嘆すべき道化者なので、尚更なおさら巧まない氏の警句には
小酒井不木氏スケッチ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)