“憶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おも66.3%
おぼ31.0%
おく2.1%
おもわ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高くて暑い空を、恐る恐る仰いで暮らした大阪の病院をおもい起すと、当時の彼と今の自分とは、ほとんど地を換えたと一般であった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ぼくは別れて、後ろの席から、あなたの、お下げがみと、内田さんの赤いベレエぼうが、時々、動くのを見ていたことだけおぼえています。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
玄関へ加賀田さんが出て来て、上れと云はれておくし心を隠してその人にいて行きますと、幾室かを通つてそれから出た所は明るい庭の前でした。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
母の心情のうるおいをおもわしめ
伊豆の伊東へ (新字新仮名) / 今野大力(著)