“おもわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オモワ
語句割合
面輪42.3%
30.8%
面貌11.5%
不思3.8%
3.8%
3.8%
面帕3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は不審な顔付になって、月の光に相手の面輪おもわすかし見ました。そして呆気あっけにとられて手の種ヶ島を取落しました。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
(奪い取り合ううち、松明はぱったり地に落ちる。舞台は薄闇。二人はおもわず寄り添う。源右衛門の家よりしょうの音。)
取返し物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
矢張りロダン先生が此處で仕事をされるのであると思つた時自分の胸はとゞろいた。半から腕の切り放されてある裸の女は云ひ樣もない清い面貌おもわをして今や白熱の樣な生命いのちを與へられようとして居る。
巴里の旅窓より (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
突然、跛の娘がそばを通った。老人も娘も不思おもわず黙礼した。「どこか、病気なのですか?」と娘は心配そうに言った。「くたびれた。なんでも、ないんだ。」と老人は言った。
老人と孤独な娘 (新字新仮名) / 小山清(著)
母の心情のうるおいをおもわしめ
伊豆の伊東へ (新字新仮名) / 今野大力(著)
いつまでかおもわ輝く
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
すぐ彼女たちの可愛らしいお下げ髪が目に止った。彼女たちは一番前列に、面帕おもわをかぶった母親らしい中年の婦人の傍に、ひざまずきながら無邪気に掌を合わせてお祈りをしていた。
木の十字架 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)