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面輪
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おもわ
ふりがな文庫
“
面輪
(
おもわ
)” の例文
我々はかう云ふ旺盛なる「我」に我々の心を暖める生命の炎を感ずるのである。或は我々の到達せんとする超人の
面輪
(
おもわ
)
を感ずるのである。
僻見
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
男は不審な顔付になって、月の光に相手の
面輪
(
おもわ
)
を
透
(
すか
)
し見ました。そして
呆気
(
あっけ
)
にとられて手の種ヶ島を取落しました。
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
圖するところはヂドに扮したるアヌンチヤタが胸像なりき。
氣高
(
けだか
)
く
麗
(
うるは
)
しきその
面輪
(
おもわ
)
、威ありて
險
(
けは
)
しからざる其額際、皆我が平生の夢想するところに異ならず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
女の人がちょっと出て行って、今度帰って坐った時には、向き合いになってももう
面輪
(
おもわ
)
が定かに見えない。
千鳥
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
そのうすら明りの中に匂うほのじろいものが始めて接するその人の
面輪
(
おもわ
)
であることが分ると、時平は自分の計畫がいみじくも此処まで運んだことに云いようのない満足をおぼえた。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
彼女の眼は、たいていは軽く細目になっているのだったが、それが時たまいっぱいに見開かれると——顔つきがすっかり変ってしまって、まるでその
面輪
(
おもわ
)
に光がみなぎりあふれるように見えた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
閉ぢしみ眼ひらくただちを咲き
笑
(
ゑ
)
まふ少女が
面輪
(
おもわ
)
こよなかりしと
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
孫との乾いた
面輪
(
おもわ
)
をこちらに向かせ
原爆詩集
(新字新仮名)
/
峠三吉
(著)
もの知りの長き
面輪
(
おもわ
)
に秋立ちぬ
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
君が
面輪
(
おもわ
)
の美しき見れば
学生と生活:――恋愛――
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
今は焼けただれた
面輪
(
おもわ
)
にも、
自
(
おのづか
)
らなやさしさは、隠れようすべもあるまじい。おう、「ろおれんぞ」は女ぢや。「ろおれんぞ」は女ぢや。見られい。
奉教人の死
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“面”で始まる語句
面
面白
面影
面目
面持
面喰
面倒
面色
面長
面当