“面当”のいろいろな読み方と例文
旧字:面當
読み方割合
つらあて58.1%
つらあ37.8%
めんあて2.7%
めんぼう1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんなら、僕への面当つらあてに死んだんやないか。そんな水臭いことてあるかい……。商売上のことは、そらお前にはいちいち云へへん。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「退治するところですから利いていますわ。あんな謡曲を教えて戴く面当つらあての意味にもなって、お礼にはこれに限りますわ」
好人物 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
黒い面当めんあてをつけ、緋縅の具足に鍬型兜のいでたちりりしい鎧武者は、誉れに充ちた腕を振りあげて必死の力で太鼓を打ち続けるのである。
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
法水がその面当めんぼうを外すと、そこに易介の凄惨な死相が現われた。はたせるかな、法水の非凡な透視は適中していたのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)