“当面”のいろいろな読み方と例文
旧字:當面
読み方割合
とうめん42.9%
まのあたり28.6%
まとも14.3%
まのあた14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとりい、ひとり答えて、はては当面とうめん大難だいなんにあたまも惑乱わくらんして、ぼうぜんと、そこに、うでぐみのまま立ちすくんでしまったのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
代助は始めて、昔の平岡を当面まのあたりに見た。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こちらを当面まともに川を横に泳いで来るのですから、よくわかりませんでしたけれど、やや深いところへ来ると、身を斜めにして抜手を切り出したものですから、その時はじめてわかったのは
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
アア堂々たる男子も一旦いったんこころざしを得れば、その難有味ありがたみの忘れがたくて如何なる屈辱をも甘んぜんとす、さりとてはけがらわしの人の心やと、当面まのあたりに言いののしり、その醜悪を極めけれども
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)