“とうめん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
当面60.0%
東面40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし当面とうめんの小田原一城も、容易に陥落しなかった。理由は、逸早いちはやく甲州から信玄の有力な部隊や参謀が城内に入っていて、氏康に協力していたからである。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平潟は名だたる漁場りょうばである。湾の南方を、町から当面とうめん出島でしまをかけて、蝦蛄しゃこう様にずらり足杭あしくいを見せた桟橋さんばしが見ものだ。雨あがりの漁場、唯もうなまぐさい、腥い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
むをず、まつ東面とうめんはうあなひらかうとして、草原くさはらけてると、其所そこけの小坑せうかうがある。先度せんど幻翁げんおう試掘しくつして、中止ちうししたところなのだ。
其間そのうちに、『お穴樣あなさま』を探檢たんけんする必用ひつようかんじて、東面とうめん參詣者さんけいしやまへから横穴よこあななかり、調査てうさをはつてそとると、鐵條網てつでうもうへだてられた參詣人さんけいにんなかから。
發掘はつくつ開始かいしされたが、わるときには何處どこまでもわるいもので、東面とうめん地主ぢぬし西面せいめん地主ぢぬしとは、感情かんじやう衝突しようとつなにつて、西面せいめんはうへ無だんけるとはしからんとかなにとか