-
トップ
>
-
東面
>
-
とうめん
已むを
得ず、
松の
東面の
方に
坑を
開かうとして、
草原を
分けて
見ると、
其所に
掘り
掛けの
小坑がある。
先度幻翁が
試掘して、
中止した
處なのだ。
余は
其間に、
最一
度『お
穴樣』を
探檢する
必用を
感じて、
東面の
彼の
參詣者の
前から
横穴の
中に
入り、
調査を
終つて
外へ
出ると、
鐵條網に
隔てられた
參詣人の
中から。
三
箇の
發掘を
開始されたが、
間の
惡い
時には
何處までも
惡いもので、
東面の
地主と
西面の
地主とは、
感情の
衝突か
何か
有つて、
西面の
方へ無
斷で
手を
附けるとは
怪しからんとか
何とか