“感情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんじょう41.3%
かんじやう37.0%
かんじよう2.2%
おもい2.2%
かんじ2.2%
こころ2.2%
こゝろもち2.2%
アフェクテ2.2%
ゲフューレ2.2%
センチメント2.2%
テンパラメント2.2%
フイリング2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかなる文字でも、善き意味にも悪き意味にも用いらるるが、感情かんじょうなる言葉ほど、ときには善く、ときには悪く用いらるる言葉は少なかろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
そこで、感情かんじやうがいしてるなと、此方こつちではおもつてる前方せんぱうが、くだん所謂いはゆる帳場ちやうばなるもの……「貴女あなた、これはつてかれますか。」とつた。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ほとんど、なんのやかましい思想しそうつよ感情かんじようもないが、あかるい、にこにこした氣持きもちが、われ/\をこゝろそこからゆすりてるようにかんじないでせうか。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
無かった縁にまよいはかぬつもりで、今日に満足して平穏へいおんに日を送っている。ただ往時むかし感情おもいのこした余影かげが太郎坊のたたえる酒の上に時々浮ぶというばかりだ。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
妙な感情かんじが心に起ッて何となく胸が騒がれた。
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
見せて驚かしてやりたいと思わないでもなかったけれ共仕事に段々気が乗るにしたがって肇に部屋を見せてやりたいなんかと云う気持が感情こころの裡から抜け出して仕舞った。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
この天地間てんちかんぼくあいし、またぼくあいするものこの少女せうぢよばかりといふふう感情こゝろもちた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
のろわれた原始哲学よ、嗤うべき小芸術よ、みじめな昨日までの感情アフェクテの国土よ!」
吊籠と月光と (新字新仮名) / 牧野信一(著)
田園での喜びが人の心に惹き起こすいろいろな感じの表現エムプフィンドゥンゲンであり、それに付随して田園生活の幾つかの感情ゲフューレが描かれている。(一八〇八年)
いつか去年あたり私が手紙で書いた情熱と感情センチメントのちがいをやっぱりこの人も知っている、さすがであるとニヤリとしました。
ただモスコウまで何日、あるいは何十日かかるか、それはひとえに時の運とそうして汽車の感情テンパラメントによるのだから、復活祭パスハに乗込んでXマスの前夜に着くかも知れない。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
意味は一つの「感じ」であって、広い意味の感情フイリングに属する故に、所詮しょせん言えば一切は、主観上での測量に帰してしまう。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)