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感情
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かんじやう
ふりがな文庫
“
感情
(
かんじやう
)” の例文
因
(
そこ
)
で、
感情
(
かんじやう
)
を
害
(
がい
)
してるなと、
此方
(
こつち
)
では
思
(
おも
)
つてる
前方
(
せんぱう
)
が、
件
(
くだん
)
の
所謂
(
いはゆる
)
お
帳場
(
ちやうば
)
なるもの……「
貴女
(
あなた
)
、これは
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
かれますか。」と
言
(
い
)
つた。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
併
(
しか
)
し、
性
(
せい
)
の
上
(
うへ
)
の
共通
(
きようつう
)
といふ
事
(
こと
)
が、
果
(
は
)
たして、
思想
(
しさう
)
や
感情
(
かんじやう
)
の
共通
(
きようつう
)
といふ
事
(
こと
)
よりも、
重大
(
ぢうだい
)
な
影響
(
えいきやう
)
があるかどうか
疑問
(
ぎもん
)
である。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
自分
(
じぶん
)
の
好運
(
かううん
)
衰勢
(
すゐせい
)
にだらしなく
感情
(
かんじやう
)
を
動亂
(
どうらん
)
させるなどは
甚
(
はなは
)
だしばしば
僕
(
ぼく
)
のお
眼
(
め
)
に
掛
(
か
)
かることだが、そして、
僕
(
ぼく
)
と
雖
(
いへど
)
も
敢
(
あ
)
へてそれが
全然無
(
ぜんぜんな
)
いとは
言
(
い
)
はないが
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
貴方
(
あなた
)
などは、
才智
(
さいち
)
は
勝
(
すぐ
)
れ、
高潔
(
かうけつ
)
ではあり、
母
(
はゝ
)
の
乳
(
ちゝ
)
と
共
(
とも
)
に
高尚
(
かうしやう
)
な
感情
(
かんじやう
)
を
吸込
(
すひこ
)
まれた
方
(
かた
)
ですが、
實際
(
じつさい
)
の
生活
(
せいくわつ
)
に
入
(
い
)
るや
否
(
いなや
)
、
直
(
たゞち
)
に
疲
(
つか
)
れて
病氣
(
びやうき
)
になつて
了
(
しま
)
はれたです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
若
(
わか
)
い
女性
(
ぢよせい
)
に
対
(
たい
)
して、
純
(
じゆん
)
な
感情
(
かんじやう
)
ももつてゐたから、
誘惑
(
いうわく
)
と
言
(
い
)
ふのは
当
(
あた
)
らないかも
知
(
し
)
れなかつたけれど、
色々
(
いろ/\
)
の
条件
(
でうけん
)
と、
同棲生活
(
どうせいせいくわつ
)
の
結果
(
けつくわ
)
から
見
(
み
)
ると、
彼
(
かれ
)
の
本能
(
ほんのう
)
が
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
成功
(
せいこう
)
した
其時
(
そのとき
)
の
嬉
(
うれ
)
しさも
思出
(
おもひい
)
でるが、
併
(
しか
)
し
多
(
おほ
)
くは
其時
(
そのとき
)
一處
(
いつしよ
)
に
行
(
い
)
つた
友
(
とも
)
の、
死
(
し
)
んだのや、
遠
(
とほ
)
ざかつたのや、いろ/\それを
懷出
(
おもひいだ
)
して、
時々
(
とき/″\
)
變
(
へん
)
な
感情
(
かんじやう
)
に
打
(
う
)
たれもする。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
すべて
人
(
ひと
)
は
感情
(
かんじやう
)
の
動物
(
どうぶつ
)
で、
樂
(
た
)
しき
時
(
とき
)
には
何事
(
なにごと
)
も
樂
(
たの
)
しく
見
(
み
)
え、
悲
(
かな
)
しき
時
(
とき
)
には
何事
(
なにごと
)
も
悲
(
かな
)
しく
思
(
おも
)
はるゝもので、
私
(
わたくし
)
は
今
(
いま
)
、
不圖
(
ふと
)
此
(
この
)
悽愴
(
せいさう
)
たる
光景
(
くわうけい
)
に
對
(
たい
)
して
物凄
(
ものすご
)
いと
感
(
かん
)
じて
來
(
き
)
たら
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あらゆる
厭
(
いと
)
はしい
強
(
つよ
)
い
感情
(
かんじやう
)
を
持
(
も
)
たないでは
見
(
み
)
られぬ——をあらためさせなければ
止
(
や
)
まなかつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
頭腦
(
づなう
)
が
比較的
(
ひかくてき
)
明暸
(
めいれう
)
で、
理路
(
りろ
)
に
感情
(
かんじやう
)
を
注
(
つ
)
ぎ
込
(
こ
)
むのか、
又
(
また
)
は
感情
(
かんじやう
)
に
理窟
(
りくつ
)
の
枠
(
わく
)
を
張
(
は
)
るのか、
何方
(
どつち
)
か
分
(
わか
)
らないが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
物
(
もの
)
に
筋道
(
すぢみち
)
を
付
(
つ
)
けないと
承知
(
しようち
)
しないし、また
一返
(
いつぺん
)
筋道
(
すぢみち
)
が
付
(
つ
)
くと
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
遠
(
とほ
)
い
以前
(
いぜん
)
から
紛糾
(
こゞら
)
けて
來
(
き
)
た
互
(
たがひ
)
の
感情
(
かんじやう
)
に
根
(
ね
)
ざした
事件
(
じけん
)
がどんな
些少
(
させう
)
なことであらうとも
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お房のは
確
(
たしか
)
に智識の無い
側
(
かは
)
の眼で、
明
(
あきら
)
かに
感情
(
かんじやう
)
の
放縱
(
ほうじう
)
なことを現はしてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
それにも
優
(
まさ
)
る
感情
(
かんじやう
)
の
平明
(
へいめい
)
をおもふ
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
本人
(
ほんにん
)
は、
引手茶屋
(
ひきてぢやや
)
で、
勘定
(
かんぢやう
)
を
値切
(
ねぎ
)
られた
時
(
とき
)
と
同
(
おな
)
じに、
是
(
これ
)
は
先方
(
むかう
)
(
道具屋
(
だうぐや
)
の
女房
(
かみさん
)
)も
感情
(
かんじやう
)
を
害
(
がい
)
したものと
思
(
おも
)
つたらしい。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
餘
(
あま
)
り
猛烈
(
もうれつ
)
に
掘
(
ほ
)
り
立
(
た
)
てるので、
地主
(
ぢぬし
)
が
感情
(
かんじやう
)
を
害
(
がい
)
して、
如何
(
どう
)
か
中止
(
ちうし
)
して
貰
(
もら
)
ひたいと
掛合
(
かけあひ
)
に
來
(
く
)
るのである。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
至
(
いた
)
つて
元氣
(
げんき
)
な、
壯健
(
さうけん
)
な、
立派
(
りつぱ
)
な
白
(
しろ
)
い
頬鬚
(
ほゝひげ
)
の、
快活
(
くわいくわつ
)
な
大聲
(
おほごゑ
)
の、
而
(
しか
)
も
氣
(
き
)
の
善
(
よ
)
い、
感情
(
かんじやう
)
の
深
(
ふか
)
い
人間
(
にんげん
)
である。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
竹村
(
たけむら
)
はその
温順
(
おとな
)
しさと
寛容
(
くわんよう
)
なのに
面喰
(
めんくら
)
はされてしまつた。
彼女
(
かのぢよ
)
の
軟
(
やはら
)
かで
洗煉
(
せんれん
)
された
調子
(
てうし
)
から
受取
(
うけと
)
られる
感情
(
かんじやう
)
で
見
(
み
)
ると、しかし
其
(
そ
)
の
考
(
かんが
)
へ
方
(
かた
)
が、
極
(
きは
)
めて
自然
(
しぜん
)
に
見
(
み
)
えるのであつた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
殆
(
ほと
)
んど
事毎
(
ことごと
)
に
冷笑
(
れいせう
)
の
眼
(
まなこ
)
を
以
(
もつ
)
て
見
(
み
)
られて
居
(
ゐ
)
るのであつたが
然
(
しか
)
しそれが
厭
(
いや
)
な
感情
(
かんじやう
)
を
彼
(
かれ
)
に
與
(
あた
)
へるよりも、
彼
(
かれ
)
は
彼
(
かれ
)
の
懷
(
ふところ
)
に
幾分
(
いくぶん
)
の
餘裕
(
よゆう
)
を
生
(
しやう
)
じて
來
(
き
)
たことが
凡
(
すべ
)
ての
不滿
(
ふまん
)
を
償
(
つぐな
)
うて
猶
(
なほ
)
餘
(
あまり
)
あることであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
だから
私
(
わたくし
)
は
腹
(
はら
)
の
底
(
そこ
)
に
依然
(
いぜん
)
として
險
(
けは
)
しい
感情
(
かんじやう
)
を
蓄
(
たくは
)
へながら、あの
霜燒
(
しもや
)
けの
手
(
て
)
が
硝子戸
(
ガラスど
)
を
擡
(
もた
)
げようとして
惡戰苦鬪
(
あくせんくとう
)
する
容子
(
ようす
)
を、まるでそれが
永久
(
えいきう
)
に
成功
(
せいこう
)
しない
事
(
こと
)
でも
祈
(
いの
)
るやうな
冷酷
(
れいこく
)
な
眼
(
め
)
で
眺
(
なが
)
めてゐた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
道徳の
形骸
(
けいがい
)
や、
強
(
し
)
ひられた
犧牲
(
ぎせい
)
やらを
拒
(
こば
)
みましたけれども、今わが
内心
(
ないしん
)
に新しく
湧
(
わ
)
き起つて來た道徳的な
感情
(
かんじやう
)
をもつて、初めて
闇
(
やみ
)
の中に
探
(
さぐ
)
り求めてゐたあるものをつかんだやうな氣がするのです。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
昨日
(
きのふ
)
の
小膽
(
せうたん
)
で
有
(
あ
)
つた
事
(
こと
)
も、
月
(
つき
)
さへも
氣味
(
きみ
)
惡
(
わる
)
く
見
(
み
)
た
事
(
こと
)
も、
以前
(
いぜん
)
には
思
(
おも
)
ひもしなかつた
感情
(
かんじやう
)
や、
思想
(
しさう
)
を
有
(
あり
)
の
儘
(
まゝ
)
に
吐露
(
とろ
)
したこと、
即
(
すなは
)
ち
哲學
(
てつがく
)
をしてゐる
丁斑魚
(
めだか
)
の
不滿足
(
ふまんぞく
)
の
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
ふた
事
(
こと
)
なども
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
三
箇
(
こ
)
の
發掘
(
はつくつ
)
を
開始
(
かいし
)
されたが、
間
(
ま
)
の
惡
(
わる
)
い
時
(
とき
)
には
何處
(
どこ
)
までも
惡
(
わる
)
いもので、
東面
(
とうめん
)
の
地主
(
ぢぬし
)
と
西面
(
せいめん
)
の
地主
(
ぢぬし
)
とは、
感情
(
かんじやう
)
の
衝突
(
しようとつ
)
か
何
(
なに
)
か
有
(
あ
)
つて、
西面
(
せいめん
)
の
方
(
はう
)
へ無
斷
(
だん
)
で
手
(
て
)
を
附
(
つ
)
けるとは
怪
(
け
)
しからんとか
何
(
なに
)
とか
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
下人は、それらの屍骸の
腐爛
(
ふらん
)
した臭氣に思はず、
鼻
(
はな
)
を掩つた。しかし、その手は、次の
瞬間
(
しゆんかん
)
には、もう鼻を掩ふ事を忘れてゐた。或る強い
感情
(
かんじやう
)
が、殆悉この男の嗅覺を奪つてしまつたからである。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“感情”の解説
感情(かんじょう)とは、ヒトなどの動物がものごとや対象に対して抱く気持ちのこと。喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖などがある(感情の一覧)。
(出典:Wikipedia)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
“感情”で始まる語句
感情的
感情家
感情教育
感情昂揚
感情移入
感情絶無
感情輸入
感情の結社
感情移入説