“本能”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんのう66.7%
インスチンクト16.7%
ちから8.3%
むし8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あちらで、それをおくさまは、おんなはだれでも、かがみがあれば、しぜんに自分じぶん姿すがたうつしてるのが、本能ほんのうということをらなそうに
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まだ戀知らぬ少年はおのれが本能インスチンクトを役して戀といふものはかくあるべしと思ひ遣りて、此の如き前納感をなすべきは覩易みやすき理ならむ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
その心もその身体からだと同じように丈夫に美しく育ちたいと熱心にのぞむ本能ちからを与えられているのだと私は思っている。すべての人の親はみなそう思うことができるであろう。
最も楽しい事業 (新字新仮名) / 羽仁もと子(著)
一人の屠手は赤い方の鼻面を確乎しつかおさへて、声をはげまして制したり叱つたりした。畜生ながらに本能むしが知らせると見え、逃げよう/\と焦り出したのである。黒い佐渡牛は繋がれたまゝ柱を一廻りした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)