“制”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せい38.3%
おさ34.6%
18.5%
おきて2.5%
とど2.5%
つく1.2%
のり1.2%
セイ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見るなとかたせいせしは如何なるわけかとしきりに其奧の間の見まほしくてそつ起上おきあがり忍び足して彼座敷かのざしきふすま押明おしあけ見れば此はそも如何に金銀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
どうかするとおさへきれないほどの居眠りが出て年長としうへの人達からよく惡戲されたことなど、御話したいと思ふことはいろ/\ある。
女房のめるのもきかずに、彼はおまきの台所へ忍んで行って、内の様子を窺っていると、やがておまきの嬉しそうな声がきこえた。
半七捕物帳:12 猫騒動 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
市の層疊して高く聳ゆるさまは、戲園の觀棚さじきの如く、その白壁の人家は皆東國のおきてに從ひて平屋根なり。家ある處を踰えて上り、山腹にせまるものは葡萄丘なり。
これかのお通の召使が、いま何人なんぴとも知り得ざる蝦蟇法師の居所を探りて、納涼台すずみだい賭物かけものしたる、若干の金子きんすを得むと、お通のとどむるをもかずして、そこに追及したりしなり。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分たちでつくつたものを自分たちで破壞し、無警察無秩序の暗黒へもあまんじて自ら驅りこむ危險性を多分にもつてゐるものだといふことである。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
夫れ大人ひじりのりを立つる、ことわり必ず時に随ふ。いやしくも民にくぼさ有らば、何ぞ聖造ひじりのわざたがはむ。まさ山林やま披払ひらきはら宮室おほみや経営をさめつくりて、つゝしみて宝位たかみくらゐに臨み、以て元元おほみたからを鎮むべし。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
凡隊中ノ事 一切隊長ノ処分シヨブンニ任ス 敢テ或ハ違背イハイスル勿レ モシ暴乱ボウラン事ヲヤブリ モウ謬害リヤウガイヒクニ至テハ 隊長其死活シクハツセイスルモ亦ユル
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)