“襖”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ふすま97.2%
からかみ1.3%
あお0.4%
あを0.4%
ぶすま0.4%
うすま0.2%
くさび0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“襖”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸27.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語13.0%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
私はいつものように手数てかずのかかる靴を穿いていないから、すぐ玄関に上がって仕切しきりふすまを開けました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まだ他に部屋を仕切って借りている人達もあると見え、一方の破れたふすまの方からは貧しい話し声がボソボソボソボソ聞える。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
古い、暗い、大きい家、障子もからかみも破れ放題、壁の落ちた所には、漆黒まつくろに煤けた新聞紙を貼つてあつた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
白ペンキ塗の厚縁あつぶち燦々きらきらで、脾弱ひよわい、すぐにもしわってはずれそうな障子やからかみしきりの
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
下人は、くびをちぢめながら、山吹やまぶき汗袗かざみに重ねた、紺のあおの肩を高くして門のまわりを見まわした。
羅生門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
下人は七段ある石段の一番上の段に、洗いざらした紺のあおの尻を据えて、右の頬に出来た、大きな面皰にきびを気にしながら、ぼんやり、雨のふるのを眺めていた。
羅生門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
広庭の所々には、新しく打つたらしい杭の上に五斛納釜ごくなふがまを五つ六つ、かけ連ねて、白い布のあをを着た若い下司女げすをんなが、何十人となく、そのまはりに動いてゐる。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
下人げにんは七段ある石段の一番上のだんあらひざらしたこんあをの尻を据ゑて、右の頬に出來た、大きな面皰にきびを氣にしながら、ぼんやり、あめのふるのをながめてゐるのである。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
と、徳利をつかんだまま、よろよろと、立ちあがると、ガタピシとぶすまをあけ立てして、庫裡くりの戸棚の中の、ぶたね上げる。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
茶の間へはいって、押入れの破れぶすまをあけると、押入れのなかもほこりだらけになっていたが、下の板の間には隅々だけを残して、他に埃のあとが見えない。
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
もなく、K夫人ふじんあひだうすまけて吃驚びつくりした。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
「今朝、お嬢様のお部屋のバルコニーの欄干のくさびが抜けて、お嬢様がいつものようにもたれれば、すぐ外れるようになっていたのを御存じでございますか」
水中の宮殿 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)