“襖紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からかみ42.9%
ふすまがみ42.9%
ふすま14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二階というのは、五六人もいる店の者の寝間にしてあった十二畳の間で、この十二畳の襖紙からかみの隅に寝そべって読む事にした。
怪談 (新字新仮名) / 平山蘆江(著)
壁も天井もすすけて、床板ねだも抜けた処さえあるらしいが、隅々まで綺麗きれいに片づいていて、障子や襖紙ふすまがみの破れも残らず張ってあるなど
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
反古ほごはそばから紙衣かみこや何かに使ってしまい、残っている物といえば、もとの草庵の壁やら襖紙ふすまった古反古ふるほごがあるぐらいでしかございませぬ
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)