『怪談（かいだん）』

六つか七つの時分、佐倉宗吾の芝居を通しで見たことがある。例の宗吾一家が磔刑になった後の幕で、堀田家の奥殿に宗吾親子の幽霊が出て堀田侯を悩ますところ、あんな芝居はここ二三十年来どこの田舎へ行っても上演されたという事を聞いた事もないが、六つ七つ …

著者	平山蘆江
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約8分（500文字/分）
朗読目安時間	約12分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

語（はなし） 極（ご） 院内（なか） 為（た） 宛（さなが） 房（ぼう） 家（や） 歌六（かろく） 形（かた） 端折（はしお） 暗（やみ） 小見（こみ） 茶荘（ちゃや） 菅笠（すげかさ） 向（むか） 出逢（でっくわ） 真暗（まっくら） 磔刑（はりつけ） 鬱蒼（うっそう） 糸楯（いとだて） 紐育（ニューヨーク） 而（しか） 若（も） 茶見（ちゃみ） 襖紙（からかみ） 面前（めんぜん） 一寸（ちょっと） 犢牛（こうし） 焜炉（こんろ） 斯（か） 打（ぶ） 尤（もっと） 尚（なお） 客機（かくざん） 宙（ちゅう） 夜半（よなか） 営口（えいこう） 喜多（きた） 出逢（であ） 凄（すご） 倫敦（ロンドン） 一際（ひときわ）