“襖絵”の読み方と例文
読み方割合
ふすまえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
襖絵ふすまえの松を自然と感ずる日本人の意識は、深いところで、西洋の意識とはちがっているという考え方である。
ネバダ通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
襖絵ふすまえ白鷺しらさぎを見つめている。自鷺の眼だけに黄色い彩具えのぐが塗ってあった。鷺が彼を睨んでいるようでもある。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが足軽の顔を御所の襖絵ふすまえに描く絵師の一人や二人は出てもよかろう。まあこれはよい方の面だ。けれど悪い面もある。人心の荒廃がある。世道の乱壊がある。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)