“紙衣”の読み方と例文
読み方割合
かみこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
反古ほごはそばから紙衣かみこや何かに使ってしまい、残っている物といえば、もとの草庵の壁やら襖紙ふすまった古反古ふるほごがあるぐらいでしかございませぬ
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、上人の俳画は勿論祖師でもなんでもないから、更に紙衣かみこなんぞは着てゐない。皆この頃の寒空を知らないやうに、立派りつぱな表装を着用してゐる。
俳画展覧会を観て (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その時の私はさびしい紙衣かみこ姿であったろうが、それは家庭のこと、妓のこと、精神的不如意のためのアルコール中毒ゆえで、心境さえよくなったら
わが寄席青春録 (新字新仮名) / 正岡容(著)