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襖
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あお
ふりがな文庫
“
襖
(
あお
)” の例文
下人は七段ある石段の一番上の段に、洗いざらした紺の
襖
(
あお
)
の尻を据えて、右の頬に出来た、大きな
面皰
(
にきび
)
を気にしながら、ぼんやり、雨のふるのを眺めていた。
羅生門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この歌は、平安朝に
艶名
(
えんめい
)
一世
(
いっせ
)
を
圧
(
あっ
)
した、
田
(
た
)
かりける
童
(
わらべ
)
に
襖
(
あお
)
をかりて、あをかりしより思ひそめてき、とあこがれた
情
(
なさけ
)
に感じて、奥へと言ひて呼び入れけるとなむ……
名媛
(
めいえん
)
の作と思う。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
下人は、
頸
(
くび
)
をちぢめながら、
山吹
(
やまぶき
)
の
汗袗
(
かざみ
)
に重ねた、紺の
襖
(
あお
)
の肩を高くして門のまわりを見まわした。
羅生門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“襖”の解説
襖(ふすま)は、木などでできた骨組みの両面に紙や布を張ったものでそれに縁や引手を付けたもの。和室の仕切りに使うパネル状の建具の一つであり、一般に引き戸構造となっている。「襖障子」(ふすましょうじ)または「唐紙障子」(からかみしょうじ)と呼ばれることもある。単に「唐紙」と呼ばれることもある。
(出典:Wikipedia)
襖
漢検準1級
部首:⾐
18画
“襖”を含む語句
襖子
素襖
襖紙
襖側
襖越
銀襖
破襖
白襖
襖障子
襖一重
障子襖
襖際
小襖
襖絵
金襖
槍襖
古襖
絵襖
大襖
矢襖
...