“小襖”の読み方と例文
読み方割合
こぶすま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のぞいてみると、そこは二段落しの床になっていて、中の火燈口のような狭い小襖こぶすまを開けると、母屋の何処かへ抜け穴になっていた。
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時、お民は思いついたように、下座敷の小襖こぶすまから薬箱を取り出して来た。その中には医師の小島拙斎せっさいが調合して置いて行ってくれた薬がある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それから向って右の小襖こぶすまに唐美人の絵がある。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)