“小刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こがたな37.2%
ナイフ33.9%
しょうとう8.3%
さすが7.4%
ちいさがたな3.3%
こづか2.5%
メス2.5%
ないふ1.7%
マキリ1.7%
かたな0.8%
わきざし0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜならつくえかどは、小刀こがたなかなにかで、不格好ぶかっこうけずとされてまるくされ、そして、かおには、縦横じゅうおうきずがついていたのであります。
春さきの古物店 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼は口腔内にも光があるのを確かめてから、死体をうつ向けて、背に現われている鮮紅色の屍斑を目がけ、グサリと小刀ナイフの刃を入れた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
刀は抜けてうみに沈んで、小刀しょうとうばかり帯に残つたが、したくがに成つた時、砂浜のなぎさに少年を落して、鷲は目の上の絶壁の大巌おおいわに翼を休めた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
をつとはわたしをさげすんだまま、「ころせ」と一言ひとことつたのです。わたしはほとんどゆめうつつのうちに、をつとはなだ水干すゐかんむねへ、ずぶりと小刀さすがとほしました。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
けれどもその時分はマダ双刀だいしょうさなければならぬ時であるから、私の父の挟して居た小刀ちいさがたなすなわ𧘕𧘔かみしもを着るとき挟す脇差のさやを少し長くして刀に仕立て
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そちをそねみ憎しむ者が、こうがいが失せたといっては猿が盗んだといい、小刀こづか印籠いんろうが紛失したと申しては、猿の仕業しわざよと、つげ口の絶え間がない。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
如何程鋭利に研かれた小刀メスも其を動かす者の心の力に依って鈍重な木片となる事を私共は知らなければならないのでございます。
C先生への手紙 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
余は何時いつとも無く不審を起し目科とはも何者にやと疑いたり、もとより室と室、隣同士の事とて或は燐寸まっちを貸し或は小刀ないふを借るぐらいの交際つきあいは有り
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
しかし、これだけでは、どれがれの弾丸で、どれが熊の生命いのちをとつたのか分りませんから、二人は小刀マキリを出して、その局所ところを切り開いてみました。
熊捕り競争 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
そこでウズメの命が海鼠に言うには、「この口は返事をしない口か」と言つて小刀かたなでその口をきました。それで今でも海鼠の口は裂けております。
話し是は親方の小刀わきざしなり先年ゆく方知ずとなりし三人のうち練馬藤兵衞へしかと私が手からかしつかはした代物しろもの故行先を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)