“さすが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
流石88.8%
6.3%
有繋3.2%
小刀1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流石さすがの悪党も怖気立こわげたち、ものをも言わず暫くは茫然ぼんやりと立って居りましたが、お賤は気が附きませんから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ただ谷が莫迦ばかに深かいのと巌壁がんぺき開鑿かいさくして造った桟道とは流石さすがに宏壮、雄大の景だと思われた。
さすがに、青年の顔も、彼に寄り添うてゐる少女の顔もサツと変つた。が、二人とも少しも悪怯わるびれたところはなかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
瑠璃子が、夫に扶けられて、自動車から宏壮な車寄に、降り立つた時、さすがにその覚悟した胸が、烈しくときめくのを感じた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ノッケから読者を旋風に巻込むような奇想天来に有繋さすがの翁も磁石に吸寄せられる鉄のように喰入って巻をく事が出来ず
露伴の出世咄 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
それはあまりにいた仕事しごとなので有繋さすが分別盛ふんべつざかり主人しゆじんなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
が、そのさるのようなものは、彼と相手との間を押しへだてると、とっさに小刀さすがをひらめかして、相手の乳の下へ刺し通した。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
が、わたしも多襄丸たじょうまるですから、どうにかこうにか太刀も抜かずに、とうとう小刀さすがを打ち落しました。
藪の中 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)