“しょうとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
檣頭26.3%
小刀23.7%
正当7.9%
昇騰5.3%
松濤5.3%
升騰2.6%
承当2.6%
昇等2.6%
梢頭2.6%
檣灯2.6%
(他:7)18.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この船列が、水島灘みずしまなだへかかった日のことである。先頭を切ッて哨戒しょうかいして行く串崎船の檣頭しょうとうに、
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旗艦きかん陸奥むつ檣頭しょうとう高く「戦闘準備」の信号旗に並んで、もう一連いちれんの旗が、するすると上って行った。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
其のうちに空は時雨しぐれで曇って、少し暗くなりました所で、笠を取って刎除はねのけ、小刀しょうとうを引抜きながら、
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
政宗元服の式の時には此の藤五郎成実が太刀たちを奉じ、片倉小十郎景綱が小刀しょうとうを奉じたのである。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
正当しょうとうな事ではございませんからね。
と巡査様もお困りで、分らん者でございますけれども、別に悪い事をしないのに、近村で問いましても正当しょうとう潔白という事、是は巡査様も御存じだから先ずかろく済みましたが、向山に居りました橋本幸三郎
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
結局この昇騰しょうとう空気には熱の出入りがないと見ても大過ない。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
従って『両者(組合法及び外国貨物の輸入に対する高き関税)によって惹起される価格の昇騰しょうとうはどこでも結局、国の地主、農業者によって支払われる』というのは正しくあり得ない。
と云うと、悦子は電話口へ飛んで行って松濤しょうとうアパートを呼び出した。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そして、いつでも、松濤しょうとうアパートの妙子を電話へ呼び出して、落ち合う先を打ち合せてから、いそいそと出かけて行くのがさも楽しそうで、縁談のことなど全く念頭にないようであった。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
第三 積雪常ニ山巓さんてんヲ寒カラシム 故ニ升騰しょうとうノ気凝集シテ水湿ヲ山礀さんかんニ生ジ以テ江河ノ源ヲ養フ
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ところがいざ死のうとして、手を離しかけた時に、また妙な精神作用を承当しょうとうした。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
君は是が初めての事件だから充分働いて見る可しだ、斯う云うむずヶしい事件を引受けねば昇等しょうとうは出来ないぜ(大鞆)りゃわかッて居る盤根錯節ばんこんさくせつきらんければ以て利器を知る無しだからむずかしいはちっともいとヤせんサ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
同二十日——「美しき朝。空は片雲なく、地は霜柱白銀のごとくきらめく。小鳥梢に囀ず。梢頭しょうとう針のごとし」
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
黒檀こくたん色の海の上で、船の檣灯しょうとうの光が、いくつも重なり合い、ちょうど夜光虫のようにユラユラとゆれている。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
赤いガラスをはめた檣燈しょうとうが空高く、右から左、左から右へと広い角度を取ってひらめいた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
わし正道しょうとうの人間だと思って目を掛けて、次の間へかす位にまでてやったのに、何んだヤイ悪党、鼻の下へ附髭つけひげか何だか知らねえがはやかして、洋服などを着て東京とうけい近い此の伊香保へ来て居るとは
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ただちに、電源の主幹しゅかんを切って、消灯しょうとうだ!」
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
就寝しゅうしんは九時半、消燈しょうとう十時ときまったが、懇談会を終わったときには、すでに九時半をすぎていた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
宋の襄城じょうじょう李頤りいあざな景真けいしん、後に湘東しょうとうの太守になった人であるが、その父は妖邪を信じない性質であった。
あの人だ! とトニイはあぶなく叫ぶところでした。照灯しょうとうの光にてらされたその横顔、姿、まさしくあの奇術きじゅつの紳士でした。トニイは息をこらしました。
街の少年 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
現に、陣馬、和田、熊倉、生藤しょうとうの間に囲まれた谷の中に、かがりを焚いて、カンラカンラと鼓を打ち、ヒューヒューヒャラヒャラと笛を吹いている一団があるのであります。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)