“篝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かがり85.9%
かが8.7%
かゞり3.3%
かゞ1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祝部いわいべの村落までかかると日が暮れた。村民は戸ごとにかがりいて領主の通路を照らした。そして軒端軒端の下にみな土下座していた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これでやっと夕の一ト騒ぎもやみ、かがりも暑い夏の宵になりかけていたが、下部の兵らは、いぜん警戒をぎすましているふうだった。
もよほしける然るに其夜こくとも覺敷頃おぼしきころかぜもなくして燭臺しよくだい燈火ともしびふツとえければ伊賀亮不審ふしんに思ひ天文臺てんもんだいのぼりて四邊あたり見渡みわたすに總て海邊かいへんは數百そうの船にて取圍とりかこかゞりたき品川灣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
が、此の親切な忠告にもかゝわらず、家中の武士は一層油断なく任務にくように命ぜられ、夜な/\奥庭の木の間を照らすかゞり火の数はやされる一方であった。
どこをどのように歩いたものか、ほのぼのと四辺が明るいのでハッと驚いて前方を見ると、何んということだ、眼の前に土人部落の例の広場がに照らされて拡がっている。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)