“篝火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かがりび82.5%
かがり10.9%
かゞりび5.8%
ががりび0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗い海の上には、ゆっくりと流している漁舟の篝火かがりびが右に左に動いて、しばらくぶりに見る空は秋の夜のように星がかがやいている。
大根の葉 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
とくにまた、こよいの足利軍は、示威的な意図もあってその一船一船には、篝火かがりかずのかぎりをかせていた。その景観の状は
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
固めたる人數の篝火かゞりびなるべし此人數は凡そ千人餘ならんとまた一方を見渡し深川新地の端より品川沖まで燈火ともしびの見るは何舟なりやと問ふ大膳あれこそ白魚しらうを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
闇に人の動く気配がして運動場の正面にあたるところに二つの篝火ががりびがぱっと焔を揺らめかし燃えはじめた。火花を散らし燃ゆる篝火の焔の間に質素な祭壇が、光と暗の間に見えた。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)