“白魚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらうお40.4%
しらお36.2%
しらうを17.0%
しらを4.3%
しらいお2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私にはあのひとの白魚しらうおのようにかぼそい美しい手がのあたりに見えるようだ。あのひとの月のように澄みきった心がくまなく読めるようだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
恋と死神にかれたように、右門はここまでふらふらと来てしまった。「白魚しらおばし」と橋杭はしぐいの文字を見た時、はっとした。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白魚しらうをのやうなくろ点々ぽち/\ひとえた……くちからは不躾ぶしつけながら、らるゝとほいましめの後手うしろでなれば、ゆびさへ随意まゝにはうごかされず……あゝ、くるしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いや、いさんだのさふらふの、瓜井戸うりゐどあねはべたりだが、江戸えどものはコロリとるわ、で、葛西かさいに、栗橋北千住くりはしきたせんぢゆどぢやうなまづを、白魚しらをつて、あごでた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
白魚しらいおかエー、白魚かエー、』と言って売り歩く。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)