“白魚”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しらうお46.3%
しらお34.1%
しらうを12.2%
しらを4.9%
しらいお2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と女はうたいおわる。銀椀ぎんわんたまを盛りて、白魚しらうおの指にうごかしたらば、こんな声がでようと、男はきとれていた。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なるほど小さい、白魚しらうおばかり、そのかわり、根の群青ぐんじょうに、薄くあいをぼかしてさき真紫まむらさきなのを五、六本。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白魚しらうおの黒いのがあったって、ひものない芸妓はおりなんかいるわけはない。おまえも存外、色里いろざとを知らない人だねえ」
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白鬚しらひげ牛頭天殿ごずてんでんこい白魚しらうお……名物ずくめのこの向島のあたりは、数寄者すきしゃ通人つうじんの別荘でいっぱいだ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
本阿弥ほんあみきわめつき、堀川国広ほりかわくにひろ脇差わきざし目貫めぬき白魚しらうお蛇籠じゃかご、うぶご磨上すりあげなし! ……」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
打ち打擲ちょうちゃくはまだしもの事、ある時などは、白魚しらおの様な細指を引きさいて、赤い血が流れて痛いのでかないが泣くのを見て
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
恋と死神にかれたように、右門はここまでふらふらと来てしまった。「白魚しらおばし」と橋杭はしぐいの文字を見た時、はっとした。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小橋こばしを渡ったところで、中の十歳とお位のがじゃれて、その腰へき着いたので、白魚しらおという指をらして
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白魚しらおの指のさきの、ちらちらと髪をくぐって動いたのも、思えば見えよう道理はないのに、てっきり耳が動いたようで。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
取った湯呑は定紋着じょうもんつき、蔦を染めたが、黄昏に、薄りとあおずむと、宮歳の白魚しらおの指に、撥袋の緋が残る。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
手鍋てなべぐる意氣いきげきして、所帶しよたい稽古けいこ白魚しらうをめざしつくなり
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
孃樣ぢやうさまこれめせと、乳母うばならむはしさゝぐるを、いはく、ヱプロンけて白魚しらうを料理れうり出來できますかと。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
牛蒡ごばうくて石清水いはしみづそゝがば、あはれ白魚しらうをくわしやせんと
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
〽落ちて行衛ゆくゑ白魚しらうをの、舟のかゞりにあみよりも、人目ひとめいとうて後先あとさきに………
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
白魚しらうをの なまぬるき 銀のひかり
秋の瞳 (新字旧仮名) / 八木重吉(著)
金殿きんでんとも玉樓ぎよくろうとも心得こゝろえて、いつぞや四てう藥師樣やくしさまにてふてもらひし洋銀ようぎん指輪ゆびわ大事だいじらしう白魚しらをのやうな
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いや、いさんだのさふらふの、瓜井戸うりゐどあねはべたりだが、江戸えどものはコロリとるわ、で、葛西かさいに、栗橋北千住くりはしきたせんぢゆどぢやうなまづを、白魚しらをつて、あごでた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それは松前の風習として漁夫の妻たるものは多く城下その他へ魚を売りに来るが、『ごろうびつ』という桶の中に白魚という魚を入れて、それを頭上に頂いて、『白魚しらいおかエー、白魚かエー、』と言って売り歩く。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)