“点々”のいろいろな読み方と例文
旧字:點々
読み方(ふりがな)割合
てんてん34.8%
てん/\8.7%
ぼちぼち8.7%
たらたら4.3%
ほろほろ4.3%
ぼつぼつ4.3%
ぽちぽち4.3%
ぽち/\4.3%
ぽっちり4.3%
ぽっちりぽっちり4.3%
(他:4)17.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“点々”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 詩1.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
いつのにか、その点々てんてんすらえないほどのとおくにへだたって、あいだにははるかすみ
白い鳥 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
くろずんだざくろのに、はなが、点々てんてんのともるようにいていました。
ある夏の日のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
うすき影と、うすき光は、落花らくゝわ点々てん/\たる庭に落ちて、地を歩す、ながらてんあゆむのかんあり。
花月の夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
白い花瓣くわべん点々てん/\として月のひかりえた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
舌をば出した、めんめをつぶつて点々ぼちぼちも視た。
檜葉ひばもみなどの古葉貧しげなるを望むべき窓の外に、庭ともあらず打荒れたる広場は、唯うららかなる日影のみぞゆたか置余おきあまして、そこらの梅の点々ぼちぼちと咲初めたるも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と色をかえてわなないた。主税はしかも点々たらたらと汗を流して、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はその酒を取りて、き事積りし後の凶の凶なる今夜の末期まつごむくゆるの、可哀あはれに余り、可悲かなしきにすぐるを観じては、口にこそ言はざりけれど、玉成す涙は点々ほろほろと散りてこぼれぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一つ、大きなもの音のしたあとは、目の前の階子段も深い穴のように見えて、白い灯も霜を敷いたさまに床に寂しい。木目の節の、点々ぼつぼつ黒いのも鼠の足跡かと思われる。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(ボーン、ボーン、ボーン、)と云うのが、ねばねばと、重っくるしく、納豆の糸を引くように、そして、点々ぽちぽちと切れて、蒼蠅の羽音やら、やつの声やら分らぬ。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白魚しらうをのやうなくろ点々ぽち/\ひとえた……くちからは不躾ぶしつけながら、らるゝとほいましめの後手うしろでなれば、ゆびさへ随意まゝにはうごかされず……あゝ、くるしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
綺麗きれいみがいたのが透通すきとほるばかりに出来できて、点々ぽち/\つたくろいのが、ゆきなかかげあらはれた、つらな山々やま/\ひいでたみねふかたにのやうに不図ふとえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その晩は手を取りあッて、二人が泣いて別れて、明日あくるひになると、母様の眼を忍んで小銀が裏庭へ出て見ると、枝折戸しおりどの処から、点々ぽっちりずつ、あの昨夜ゆうべの胡麻がこぼれ出して、細い、暗い、背戸山の坂道へかかっているのを、拾い拾い、ずッとずッと、遠い遠い、路を歩いて、淋しい山ン中へ入ッて行ッたの。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さっきは雨脚あめあしが繁くって、まるで、薄墨でいたよう、堤防どてだの、石垣だの、蛇籠じゃかごだの、中洲なかすに草の生えた処だのが、点々ぽっちりぽっちり、あちらこちらに黒ずんでいて、それで湿っぽくって、暗かったから見えなかったが、少し晴れて来たから、ものの濡れたのがみんな見える。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中洲なかずくさへたところだのが、点々ぽつちり/\彼方此方あちらこちらくろずんで
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さけぶのが、はるかに、よわ稲妻いなづまのやうに夜中よなかはしつて、提灯ちやうちん点々ぽつ/\なはて徉徜さまよふ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「それはバタで。」「この点々ポチポチは何だ。」「それは辛子からしで御座います。」「青い眼玉はどうした。」俺はつくづく苦笑した、「それはサラダをしぼりましたので。」一帖の半紙を一枚めくると矢つ張り下にも俺の真紅な顔が泣つ面をしてゐる。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)