“点燈頃”のいろいろな読み方と例文
新字:点灯頃
読み方割合
ひともしごろ90.9%
あかりのつきごろ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうその時は点燈頃ひともしごろで、部屋の中は暗かったが、彼は故意わざと火を呼ばず、黄昏たそがれの微光の射し込む中でいつまでも坐って眺めていた。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この夜は別して身をきよめ、御燈みあかしの数をささげて、災難即滅、怨敵退散おんてきたいさんの祈願をめたりしが、翌日あくるひ点燈頃ひともしごろともなれば、又来にけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
控所の茶屋でやすむように、と皆さんが、そう言って下さいましたから、い都合に、点燈頃あかりのつきごろの混雑紛れに出ましたけれど、宅の車では悪うございますから、途中で辻待のを雇いますと
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)