“ひともしごろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
点燈頃71.4%
点灯頃14.3%
点火頃7.1%
點燈頃7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この夜は別して身をきよめ、御燈みあかしの数をささげて、災難即滅、怨敵退散おんてきたいさんの祈願をめたりしが、翌日あくるひ点燈頃ひともしごろともなれば、又来にけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
永い初夏の日も次第に暮れ、点灯頃ひともしごろと成り果てた。離れ座敷の騒ぎも静まり、どうやら皆酔いたおれたらしい。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
点火頃ひともしごろに帰って来て、作、喜べと大枚三両。これはこれはとしんから辞退をしたけれども、いや先方様さきさまでも大喜び、実は鏡についてその話のあったのは、御維新ごいっしんになって八年、霜月の十九日じゃ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三日目は、午頃來ひるごろからの雨、蚊が皆家の中に籠つた點燈頃ひともしごろに、重兵衞一人、麥煎餅を五錢代許り買つて遣つて來た。大體の話は爲て了つたので、此夜は主に重兵衞の方から、種々の問を發した。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)