“先方様”の読み方と例文
旧字:先方樣
読み方割合
さきさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうとう平あやまりのこっちへこみ、先方様さきさまむくれとなったんだが、しかも何と、その前の晩気を着けて見ておいたんじゃアあるまいか。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どうか先方様さきさまへ私の秘密を告げて、結婚を差し控えて下さいと、涙を流して頼みましたけれど、今になってはどうにも仕様がないではないかという
秘密の相似 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「まあ、それはほんとうに珍しい、またよい人にお目にかかりました。先方様さきさまは何とおっしゃいました」
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)