“さきさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先様56.3%
先方様31.3%
先樣9.4%
先方樣3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先様さきさまで来いとおっしゃってもこっちで御遠慮しなければなりません。しかしただ一つ一生の御願に伺っておきたい事がございます。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
どうか先方様さきさまへ私の秘密を告げて、結婚を差し控えて下さいと、涙を流して頼みましたけれど、今になってはどうにも仕様がないではないかという
秘密の相似 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
午餐おひるが濟んで、二人がまだお吉と共に勝手にゐたうちに、二人の奉公口を世話してくれたといふ、源助と職業しごと仲間の男が來て、先樣さきさまでは一日も早くといふから、今日中にる事にしたらどうだと言つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
けとおつしやれば起證きせうでも誓紙せいしでもおこの次第しだいさしあげませう、女夫めをとやくそくなどとつても此方こちやぶるよりは先方樣さきさま性根せうねなし、主人しゆじんもちなら主人しゆじんこわおやもちならおやひなり
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)